ヒラリー大統領、ビル副大統領はあり得るか?論争

2008年の米大統領選挙への出馬を期待されているヒラリー・クリントン元大統領夫人。当選すれば、ビルさんは“first gentleman”ということになりますが、それにとどまらず、副大統領となって“クリントン-クリントン政権”を作ることは可能か?という議論が広がっています。

そんなの無理というのが、一般的な見解でした。

The 12th Amendment (合衆国憲法修正第12条)
No person constitutionally ineligible to the office of President shall be eligible to that of Vice-President.
「大統領となる資格を持たない者は、副大統領になれないものとする」

大統領が死去した場合などは副大統領が昇格することになるため、この規定が設けられています。
米大統領は3選を禁止されているので、すでに2期を務めたビルさんは、もう大統領にはなれません。よって、副大統領にもなれないというわけです。

しかし、「ビルはもう大統領になれない」という見解自体に、異を唱える声も。3選を禁ずる条文の解釈次第だと言うのです。

The 22th Amendment (合衆国憲法修正第22条)
No person shall be elected to the office of the President more than twice.
「いかなる者も、二度を超えて大統領に選出されることはできない」

この、“elected”(選出されて)がポイントです。ビルさんは、たしかに選挙を通して大統領になることはできないけれど、副大統領から昇格して大統領になることはできる、よって、副大統領になる資格もある、というわけです。

これに対し、さらに反論が上がっています。
副大統領は大統領とともに投票されるのだから、昇格して大統領になったとしても、結局投票で選ばれてるのと同じやんけ、という意見も。

2000年のゴア氏立候補時にもあった気がするこの議論、決着はつきませんが、もし「可能」だとしても、しょせんは机上の空論。政治的には、ヒラリーがビルを副大統領候補に指名することは、あり得ないそうです。


今日のワンポイト
amendment

「修正条項」
合衆国憲法が修正された場合、元の条文に手を加えず、修正第1条、修正第2条・・・と、どんどん追加されていきます。

“The 22th amendment represents a considered judgment by the people, after Franklin Roosevelt's lengthy stay, which deserves continuing respect”
「修正22条は、F.D.ルーズベルト大統領の長期政権(4期)をふまえ、人々が熟慮して下した判断を表すもの。その真意を、引き続き尊重すべき」


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かたじけのうござる!


VP Bill? Depends on Meaning of 'Elected'
記事URL
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/10/19/AR2006101901572.html?nav=hcmodule

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