名作紹介:3人の暗殺者に影響を与えた本

数年前に村上春樹訳が再ブームを起こした Catcher in the Rye (ライ麦畑でつかまえて)は、数名の暗殺者に強い影響を与えたことでも知られています。

- ケネディを暗殺したとされるリー・ハーベイ・オズワルドの愛読書は「ライ麦」だった。
- ジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマンは、警察到着まで「ライ麦」を読んでいた。殺害動機についても「あの本を読めば分かる」と述べた。
- レーガンを狙撃したジョン・ヒンクリーも「ライ麦」ファンだった。

phony な(いんちきな)大人社会への反抗。上の3名に限らず、多くの人がそういう読み方をしてファンになったり、毛嫌いしたり。レビューなどを見ていると、そんな感じを受けます。

しかし私は思います。サリンジャーが描いたのは
「phony なものを許容しないヒーロー的理想像」ではなく、
「innocent な(汚れなき)ものへの憧れを捨てきれない社会不適合者」
すなわち自身だと。
そこに、「すべて自分が悪いのか?」的なボヤキはあるにせよ、
「悪いのは phony な社会」という恨み節ではないと。

“Certain things they should stay the way they are. You ought to be able to stick them in one of those big glass cases and just leave them alone.”
「あるものは、ずっとそのままでいるべきなんだ。あの(博物館の)大きなガラスケースの中に固定してそっとしておける。そうあるべきなんだ」

名作と呼ばれるものの中では読みやすいほう。ただし、好き嫌いの分かれる本 (a polarizing book) で、直接聞いた感想では boring (退屈)が最多です。

そこで基準を1つ用意しました。
- 「我輩は猫である」が好きなら「ライ麦」も好き
2作の類似点については、また後日。


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かたじけのうござる!


おもしろさ ★★★☆☆ 3/5点
読みやすさ ★★★★☆ 4/5点

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